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龍神祝詞

龍神祝詞

 

高天原(たかまがはら)に坐まし坐まして

天と地に御働(みはたらき)を現(あらわ)し

給(たまう)龍王は 大宇宙の根元(こんげん)

の御祖(みおや)の御使(みつかい)にして

一切(いっさい)を産み一切を育だて

萬物(よろずのもの)を御支配あらせ

給(たま)う 王神(おおじん)なれば

一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやこと)

の十種(とくさ)の御寶(みたから)を

己(おの)がすがたと変(へん)じ給(たまい)て

自在自由に天界地界(てんかいちかい)

人界(じんかい)を治(おさめ)給(たまう)

龍王神(りゅうおうじん)なるを尊(とおと)み

敬(うやまい)て 眞(まこと)の

六根(むね)一筋(ひとすじ)に御仕(みつかえ)

申すことの由(よ)しを受(うけ)引ひ

き給たまいて 愚(おろか)なる心(こころ)の

数々(かずかず)を戒(いまし)め給(たまい)て

一切(いっさい)衆生(しゅじょう)の罪穢(つみけがれ)

の衣(ころも)を脱ぎ去らしめ給まいて

萬物(よろず)のものの病災(やまい)をも

立所(たちどころ)に祓(はら)い清(きよ)め

給(たまい) 萬(よろず)世も御祖(みおや)の

もとに治さめせしめ給たまへと

祈願(こいねがい)奉(たて)まつることの

由(よ)しを聞(きこ)し食(め)し

六根(むね)の内(うち)に念じ申す

大願(だいがん)を成就(じょうじゅ)

成さしめ給へと 恐しこみ恐しこみも白うす