御祭神
御本社
主祭神
大元尊神（だいげんそんしん）
大元尊神は「大元」の御名のとおり、万神に先駆けて存在する「神のはじめの神」であり、宇宙世界、大自然の形成、摂理、天地万物を造化育成される最も尊い根源神であります。
配祀神
国常立尊（くにとこたちのみこと）
最古の正史『日本書紀』において天地開闢のときに最初に現われた神です。
完成した大地を神格化した国土生成の中心的な神で、古神道では「国祖」として重視されています。
大山祇神（おおやまつみのかみ）
山を司る神で、火の神（かぐつち）から生まれたとされています。
八岐大蛇（やまたのおろち）神話で素戔嗚尊（すさのおのみこと）の妻となる奇稲田姫（くしなだひめ）の両親（あしなづち・てなづち）の父。また、天孫降臨神話で瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）の妻となる木花開耶姫（このはなさくやひめ）の父でもあり、初代・神武天皇の曾祖父にあたります。
綿津見神（わだつみのかみ）
海を司る神で、竜宮に棲む竜王・龍神といわれています。
古代を代表する海神族の祖神で、豊玉姫と玉依姫という二人の娘がおりました。
海幸山彦の神話で姉の豊玉姫は山幸彦の妻となり、生まれた子が妹の玉依姫が結ばれて神武天皇が誕生します。
奥宮
荒波々幾大神（あらはばきのおおかみ）
荒波々幾大神（アラハバキ大神）は、今から約5000年前にこの地に祀られたのが始まりと伝わる、龍神信仰の原初の神です。
縄文時代の自然信仰の最高神で、大自然（太陽、月、大地）と生命力を司る龍神です。
● 御神徳
病気平癒、開運厄除、商売繁盛、家庭円満、子孫繁栄、交通安全、海上安全、諸願成就、国土安穏、世界平和など
摂社・末社
稲荷神社
保食神（うけもちのかみ）
食物の神。「稲荷神」「字迦之御魂神」と同一視されることもあります。
江戸時代に進出した和人の崇敬者によって勧請されたといわれています。
白龍神社
白龍大神（はくりゅうのおおかみ）
龍神または白蛇の神。三輪山の蛇神伝説（大物主）、弁財天の化身など多くの伝説に彩られています。
御由緒・歴史
当神社の前身は、大水口宿禰（おおみなくちのすくね）の後裔が改築した祠堂で、中世（室町時代）に「おおもとみや」「あらばきさま」等と呼ばれていました。
3万年前
石器時代。北方先住民による石棒祭祀がはじまる。
1万6000年前
北の縄文人により、現・フゴッペ岬で磐座信仰がはじまる。
5000年前
龍蛇神・アラハバキ信仰のはじまり。
現・西崎山ストーンサークルに祭祀場がつくられる。
社伝によれば、これが当神社の淵源とされる。
4000年前
アラハバキ大神が南下し、日本列島に広がる。
北海道→東北→北陸→出雲
→関東→東海→伊勢→畿内
7世紀
阿倍比羅夫の進出。古神道が伝わる。
13世紀
アイヌの進出。フゴッペチャシがつくられる。
15世紀
和人の進出が増える。
神仏習合の信仰が伝わり、フゴッペに「祠堂」がつくられる。
「おおもとみや」「あらばきさま」等と呼ばれていた。
16世紀
近江商人の進出が増える。
古代神官・大水口宿禰の後裔が「祠堂」を改築。「大元宮」と号す。
19世紀
江戸幕府が終わり明治の世になったとき、神仏分離・神社合祀で「大元宮」が破壊されてしまいます。
さらに、祭神変更、古神道の禁止、宮司の世襲禁止により神社が廃絶の危機に瀕しました。
しかし、このときの宮司の機転により「御神体」は事前に避難され、滅失を免れました。
また、古神道祭祀の命脈を保つべく、弟子を育て各地で「講」を組織させました。
20世紀
戦時中の神社統制が厳しくなり神社存続のため教派神道に所属。
内務省神社局から認証を受ける。
第二次世界大戦後は、北海道知事から宗教法人として認証されました。
しかし、昭和時代に不幸な時代（法難の時代）を迎えます。
神社が乗っ取られ、宝物や古文書をはじめ多くの財産が失われてしまいました。
また自然災害や人口減少で氏子が減るなどが重なり、神社が壊滅状態になってしまいました。
21世紀以降
平成25年、大水口宿禰の後裔（88世）が宮司に復帰。
伊勢神宮「式年遷宮」と出雲大社「平成の大遷宮」が重なる。
平成28年、宮司が御神託により、渋谷区代々木に「東京分祠」を開設。再興活動を本格化する。
平成29年、宮司の「手描き龍」御朱印で開運する人が続出する。
平成30年、被災していた御神宝類など複数点を修復する。
境内社「稲荷神社」を復興する。
令和元年、夏至の古代神事「荒祭神事」を復活させる。
境内社「白龍神社」を復興。「鳥居」を復興する。
令和2年、 大元宮を再興し「御祖大元神宮」と号す。
以下、当神社を本来あるべき姿に戻す「再興活動」に邁進しています。
境内案内・御本社
当社の御本社は北海道・小樽市に御鎮座しています。
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